狂犬病

原因

狂犬病は、狂犬病ウイルスRabies virusの感染によって発症します。狂犬病ウイルスは、感染した動物の唾液中に大量に存在するため、感染動物に咬まれると咬み傷からウイルスが体内に侵入し感染します。

ウイルスは咬傷部位から末梢の神経や中枢神経、すなわち脳・脊髄へと広がり、末梢神経障害や脳炎、脊髄炎などの中枢神経障害を引き起こします。


症状

潜伏期は1週間から数カ月とばらつきが見られる。発症した場合、前駆期、狂躁期、麻痺期の3区分されます。

前駆期では発熱や食欲不振などの他、普段と異なる行動変化が見られます。例えば、暗いとことに隠れたり、これまで友好的だった犬が近寄らなくなったり、逆に攻撃的だった犬が従順になったりします。

その後、狂躁期(狂躁型)か麻痺期(麻痺型)に移行します。狂躁型では過剰な興奮性を呈し、異物(糞や小枝、小石など)をむやみに食べたり、吠えたり攻撃したり、目の前にあるものすべてに(生き物だけでなく無生物にも)噛み付いたりと、まさしく狂犬の症状を示します。

おおよそ発症後10日以内で死亡します。


治療

狂犬病は犬にとって致命的な病気であり、発症すれば有効な治療法はありません。


予防

狂犬病の予防には、ワクチン接種が有効です。狂犬病は、狂犬病予防法によって生後3ヵ月以上の犬に年1回のワクチン接種が義務づけられてもいます。動物輸入によって日本に狂犬病が入ってくるという可能性は常にあるため、年に1回は必ず狂犬病のワクチンを愛犬に接種しましょう。


関連疾患

人畜共通感染症


好発犬種

犬全般