マラセチア性皮膚炎

原因

マラセチア性皮膚炎とは、皮膚に常在する酵母状のカビの一種であるマラセチア菌による表在性の皮膚炎を言います。

多くの哺乳類にとってマラセチア菌は皮膚の常在菌であるので、マラセチア菌の存在だけではマラセチア性の皮膚炎を起こすことはありません。皮膚表面の微小環境が変化する事で、マラセチア菌が増殖します。

微小環境の変化は、以下の項目に整理する事が出来ます。
①    皮脂および耳垢線の分泌物の産生亢進
②    湿潤度の上昇
③    皮膚バリヤの破壊
(物理的、アレルギー、細菌感染、ウイルス感染、内分泌疾患、ステロイドの慢性投与、腫瘍など)

症状

痒み    細菌感染を併発した場合は強烈な痒みを引き起こす

落屑    米ぬか様であったり、油脂様であったり

独特な発酵臭

皮膚の肥厚    慢性化した場合は、像皮様変化が見られる

治療

根本的な原因を解明した上で、基礎疾患を考慮した上で治療を始める事が大事です。

マラセチア菌の単純な増殖の場合、当院では温浴治療を多く用いています。さらに仕上げに保湿剤を使うこともあります。

症状によっては抗真菌剤を用いることもあります。

予防

日常から清潔にする事が大切です。また特に耳道、肛門嚢には、健常な犬でも検出される事が多いので、定期的なケアが必要になります。

関連疾患

膿皮症、アトピー性皮膚炎

好発犬種

ウエスティー、シーズー、プードル、コッカースパニエル、ジャックラッセル など