縫合糸肉芽腫


原因

無菌性脂肪織炎、糸アレルギーとも呼ばれていている、縫合糸に対するアレルギー反応を起こす病気です。

去勢、避妊手術など外科手術をした際に使用した縫合糸(特に絹糸)に対するアレルギー反応です。ほとんどの外科手術は、止血のために体内に糸を残し、特に絹糸を使用した場合にこの病気を発症する事が多いです。


症状

手術部位に発生する事が多くみられます。すなわち去勢手術ではそけい部、避妊手術では卵巣や子宮断端、腹部正中などに発生します。


治療

一番の対処としては、肉芽腫と残存する縫合糸を除去する手術を行う事です。

手術が困難な場合は、ステロイドや免疫抑制剤などの内科療法を行います。


予防

① 縫合糸はアレルギー反応のリスクの少ないタイプを使用する事
レーザーなどを使用して止血を行い、出来る限り縫合糸を使用しない事
③ 皮膚の縫合など抜糸可能な部位は確実に抜糸を行う事

分類

素材

リスク

吸収性モノフィラメント グリコライド・ジオキサノン・トリメチレンカーボネート
(バイオシン)
ポリグリコネート (マクソン)
ポリディオキサノン (PDSⅡ、モノシンセ)
低い
吸収性マルチフィラメント ポリグリコール酸 (シンセソーブ)
グリコライド・ラクタイド共重合体(ポリゾーブ)
ポリグラチン910 (バイクリル)
低い
非吸収性フィラメント 絹(シルク)
ナイロン (サプライロン)
高い

本院では、レーザーを使用した手術および吸収性縫合糸を用いた手術を行いリスクを軽減しています。


関連疾患

アレルギー


好発犬種

ミニチュア・ダックスフンド、ヨーキーなど