タンパク質

総タンパク(TP)

総蛋白(TP) 高値 低値
脱水
炎症
肝不全
腸管、腎臓からの喪失

タンパク質は、炭水化物、脂質と並んで三大栄養素のひとつです。血液中のタンパクの量を測定します。簡易に測定する事が出来るので、臨床現場ではよく利用されます。
タンパク量は多ければ良いと言うものではなく、適量である必要があります。

高値を示す場合

水分が少ないことで相対的に血液が濃縮する状況や炎症によってグロブリンが高い値を示すことが考えられます。

低値を示す場合

下記のタンパク質の代謝を考えなくてはなりません。
 
① 腸からの吸収
② 肝臓での合成
③ 腎臓からの排出
 
総蛋白はさらに分子量(構造の大きさ)によって以下のアルブミンとグロブリンに大別されます。
TP(総タンパク)※= アルブミン(Alb)+グロブリン(Glob)血清タンパク

アルブミン(Alb)

血液中を流れるタンパク質には、さらに分子量(構造の大きさ)によって、「アルブミン」と「グロブリン」の2つに大別できます。
アルブミンは、アルブミンは、血液中を流れるタンパク質のおよそ60%を占め、他の血清タンパクに比べ分子量が小さいため、以下の働きがあります。
 
① 血液の浸透圧調整
② 物質の保持・運搬を行う

アルブミン(Alb) 高値 低値
脱水 栄養障害
肝機能障害
門脈体循環シャント
タンパク漏出性腸炎
ネフローゼ症候群

高値を示す場合

水分が少ないことで相対的に血液が濃縮する状況が考えられます。

低値を示す場合

下記のタンパク質の代謝を考えなくてはなりません。
 
① 腸からの吸収
② 肝臓での合成
③ 腎臓からの排出
 
特にアルブミンは肝細胞で合成されるので、肝臓に異常があるとアルブミンが生成されず数値が下がります。

グロブリン(Glob)

グロブリンとは、血液中に含まれる二つ目に多いタンパク質です。アルブミンとは異なり、リンパ節や脾臓に存在するリンパ球で生成されます。
 
グロブリンは分子量によって「α1グロブリン、α2グロブリン、βグロブリン、γグロブリン」に細別されます。

グロブリン(Glob) 高値 低値
感染症
肝炎
腫瘍
免疫不全

グロブリンの値の評価は、単独でするよりは下記の通り、アルブミンとグロブリンの割合(A/G比)で評価する場合が多いです。

A/G比

TP(総タンパク)*= アルブミン(Alb)+グロブリン(Glob)で表されます。
 
そのアルブミン(Alb)とグロブリン(Glob)の割合を示します。

A/G比 高値 低値
炎症
リンパ性腫瘍
低アルブミン

低値を示す場合

アルブミンの減少ネフローゼ症候群、蛋白漏出性腸炎などグロブリンの増加肝機能障害、慢性感染症、慢性肝炎、多発性骨髄腫など

A/G比をさらに細かくみる方法です。アルブミンおよびグロブリンを電気泳動検査によって分類し、アルブミン、α1グロブリン、α2グロブリン、βグロブリン、γグロブリンに細別します。
 
α2グロブリン分画ではハプトグロビンが主体で、炎症性疾患で増加します。
 
βグロブリン分画ではリポ蛋白とトランスフェリンが主体です。リポタンパクは高脂血症で増加します。またトランスフェリンは腎糸球体障害や慢性消耗性疾患で減少します。
 
γグロブリン分画は、免疫グロブリンであるIgGが多く含まれるため、炎症性疾患やM蛋白血症で増加します。
 

タンパク泳動

上記の血液検査のデータは、食欲不振を主訴に来院した猫のデータです。低アルブミンであるため栄養失調など。またγグロブリン分画が高いため、炎症性疾患などが考えられます。臨床の現場ではさらに検査を進めていきます。

肝臓パネル

総ビリルビン(TBIL)

ビリルビンは、胆汁色素とも呼ばれる黄色い色素のことを指します。体内に蓄積されると、可視粘膜が黄色くなるため「黄疸」と言った状態になります。
 
このビリルビンは、血清中の約70%以上は、赤血球のリフレッシュのため破壊されるヘモグロビンに由来します。15%程度は筋肉(ミオグロビン)に由来し、残りは、カタラーゼ、チトクロームなどに由来します。

代謝経路

赤血球の破壊(網内系)

アルブミンと結合して血液中に分布(間接型ビリルビン)

肝臓でリサイクル →大部分が腸管に排出

血液中に溶解(直接型ビリルビン)

腎臓から排出
 
すなわち総ビリルビン(TBIL) = 直接型ビリルビン + 間接型ビリルビン

総ビリルビン(TBIL) 高値 低値
胆道系疾患
溶血性疾患

高値を示す場合

肝前性黄疸溶血性疾患など、肝臓の処理能力以上に大量のビリルビンが産生される場合肝性黄疸ウイルスや薬物などによる肝障害によって、ビリルビンの処理能力が追い付かない場合肝後性黄疸胆道系疾患などにより、胆管などに閉塞がある場合、ビリルビンが腸管に排出されない場合

低値を示す場合

低くなることは臨床の現場ではあまり見ませんが、重度の貧血(小球性低色素性貧血)の場合見られることがあります。

AST(GOT)

AST(アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ)
GOT(グルタミン酸オキザロ酢酸トランスアミラーゼ)
 
以前はGOTと言う呼び方をしていましたが、基礎医学会の取り決めで、現在ではASTで統一されています。
 
肝臓、骨格筋、心筋、腎臓、血液など多くの臓器に含まれているアミノ酸の合成に必要な酵素です。その細胞が破壊されると血液中に漏れ出すため、検査で数値が上昇します。(逸脱酵素)

AST(GOT) 高値 低値
肝障害
骨格筋障害
溶血性疾患
特になし

ALT(GPT)

ALT(アラニンアミノトランスフェラーゼ)
GPT(グルタミン酸ピルピン酸トランスアミラーゼ)
 
以前はGPTと言う呼び方をしていましたが、現在ではALTで統一されています。
 
主に肝臓に含まれているアミノ酸の合成に必要な酵素です。肝細胞が破壊されると血液中に漏れ出すため、検査で数値が上昇します。(逸脱酵素)

AST(GOT) 高値 低値
肝障害 特になし

アルカリフォスファターゼ(ALP)

アルカリホスファターゼとは、リン酸モノエステルを加水分解する酵素です。肝臓や胆管、骨、胎盤など全身の諸臓器に含まれています。
 
ASTやALTが臓器の破壊によって血液中に流出し数値の上昇がみられる「逸脱酵素」に対して、アルカリフォスファターゼは、「誘導酵素」なので、必ずしも異常な高い値が、重篤な病気であるとは限りません。
またステロイド薬や抗てんかん薬の投与によっても上昇する事、スコティッシュテリアなど特定の犬種で上昇がみられる事、仔犬や妊娠犬で上昇がみられる事など、ほかの様々な要因に影響されるので、アルカリフォスファターゼ単独で診断をすることは難しいです。
 
ステロイド軟こうを外耳炎の治療に使っただけでALPの上昇が見られた症例もあります。
 
つまり後述のALPアイソザイムやγGTP、あるいは超音波検査を併用して総合的に診断する事が必要です。

ALP 高値 低値
副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)
肝障害
骨腫瘍
糖尿病
薬の副作用(ステロイド、抗てんかん薬など)
若齢
特になし
胆管肝炎
肝リピドーシス
甲状腺機能亢進症
若齢
特になし

ALPアイソザイム

ALPは様々な臓器に存在するため、上昇の原因を探るため、さらに細かく分類する事が出来ます。
ALP2(α1)ステロイド誘発性
ALP2(α2)肝臓、胆のう由来
ALP3 骨、腎臓、胎盤由来

ALP分画

上記の症例ではALP2(α1)分画がやや高いことが分かりました。その後の検査で、この症例は、クッシング症候群であることが分かりました。

γグルタミル-トランスペプチターゼ(γ-GTP)

γグルタミル-トランスペプチターゼは、γ-GTP、GGTなどと呼びます。ALPと同様に誘導酵素と呼ばれるグループで、胆管系の疾患の診断に用いりますが、動物種によってその増減が異なるため、注意が必要です。
 
すなわち犬では、ALPに比べて検査の感度は低い(病気でも上昇しにくい)ですが、ステロイドや抗てんかん薬の影響が少なく、より胆管系の疾患に特異的です。
 
一方猫では、ALPに比べて検査感度は高く、健康診断を含めて有効な指標となります。蛇足ですが新人獣医が猫の健康診断でGGTの代わりにALPを測定してしまう例がよく見られます。

γ-GTP 高値 低値
肝障害
薬の副作用(ステロイド、抗てんかん薬など)
特になし
胆管肝炎
肝硬変
胆管閉塞
特になし

アンモニア(NH3)

肝臓パネルの中で、上記の酵素系とは異なる、生化学の指標です。毒性のある物質で血液中に多く蓄積されると、「肝性脳症」と言ったてんかんに似た発作を起こすことが知られています。よって真性てんかんの除外診断にアンモニアを測定します。
 
通常、大半のアンモニアは、腸管でタンパク質の分解によって産生されますが、肝臓で速やかに尿素化合物に分解、無毒される(尿素サイクル=オルチニン回路)ため血液中に蓄積されることはありません。
 
しかし肝臓の機能の低下や腸管から肝臓をバイパスする血管が存在(シャント)すると、血液中の濃度が上昇します。

NH3 高値 低値
肝障害
門脈シャント
特になし

総胆汁酸(TBA)

総胆汁酸(TBA)は、肝臓検査パネルの中で、肝機能を評価する検査になります。すなわち、ALTやASTが「逸脱酵素」と呼ばれる通り、肝細胞等の障害を評価するのに対して、TBAはアンモニアと同様に、血液中の除去されないといけない物質の血中濃度を評価しています。
 
アンモニアと同様に、肝機能が低下している場合やシャント血管が存在する場合に上昇が見られます。
 
また総胆汁酸は食後は上昇するため、その性質を利用して食前と食後(2時間後)はの2点で評価して、シャント血管の存在の可能性を探る事のも多く利用されます。

TBA 高値 低値
肝障害
門脈シャント
特になし

腎臓パネル

尿素窒素(BUN)

アンモニアでも説明いたしましたが、体内で不要になったアンモニアは、肝臓で尿素化合物に分解、無毒されます(尿素サイクル=オルチニン回路)。この尿素化合物は腎臓でろ過、尿中に速やかに排出されるため、健康である場合は血液中の濃度は低く保たれています。
しかし腎臓に機能が正常でない場合、血液中に尿素窒素が蓄積されます。腎臓の機能を測定する検査のため、余剰能力の高い腎臓では早期の診断をすることができません(注)。
また食事の内容や飲水量によっても影響をうけるため、腎臓に特有の検査ではありません。しかし検査コストが安く測定が簡易のため獣医領域では広く用いられています。腎臓は、左右に2つある事が知られていますが、例えば交通事故や腎移植などで片側を失っても、尿素窒素の値には大きな影響を与えません。すなわち腎臓は1個でも十分に老廃物を超す余剰能力があります。よって老廃物がたまってきた=尿素窒素の値が上昇する局面は、研究では腎機能が25%程度に低下したステージになります。

BUN 高値 低値
腎不全
脱水
タンパク異化亢進(発熱、腫瘍)
薬物(NSAIDs、抗生剤など)
肝不全
低たんぱく食
多飲多尿
門脈シャント

クレアチニン(Cre)

クレアチニンは、筋肉内においてクレアチンから作られ、腎臓で尿中に排出されるが、尿素窒素と同様に、腎臓の機能が低下するとクレアチニン濃度の上昇がみられる。よって腎臓の余剰能力から、尿素窒素と同様に進行した状態ではないと値の上昇が見られず、早期発見、診断には向かない。
 
近年、こうした問題を解決すべく、新たにSDMAなどの新しい検査が広まりつつあります。
 
クレアチニンは、他の要因を受けやすい尿素窒素と異なり比較的腎臓に特異的な指標となります。下記の表のとおり、クレアチニンの値で腎不全のステージ分類を表すことが可能です。

IRISによる犬と猫の慢性腎不全のステージ分類

ステージ1
腎機能100~33%
~1.4 ~1.6
ステージ2
腎機能33~25%
1.4~2.0 1.6~2.8
ステージ3
腎機能25~10%
2.1~5.0 2.9~5.0
ステージ4
腎機能10%以下
5.0~ 5.0~

IRIS Staging of CKD

腎不全は、進行性かつ不可逆性の病気、つまり老化とともに次第に進行して一度悪くなると治らない病気です。猫の場合、3頭に1頭の割合で腎不全になるといわれています。よって早期発見、早期治療が大切です。
 
現在の正常値の範囲は、年齢を加味していないので解釈には注意が必要です。アイペットクリニックでは、1歳未満の猫で、クレアチニンが1.0を超えているような場合、先天性の腎奇形がある例が少なからず見られています。
 
血液検査だけに頼らず、尿検査、超音波検査などを他の検査を組み合わせることが大切です。

Cre 高値 低値
腎不全
脱水
うっ血性心不全
筋ジストロフィー
筋力低下
尿崩症

脂質

総コレステロール(Tcho)

血液中のコレステロール濃度は、獣医学領域では人間と比較して補助的な診断で用いることが多いです。なぜなら人間にみられるような動脈硬化、虚血性心疾患などの病気が人間と比較して少ないからです。

Tcho 高値 低値
甲状腺機能亢進症
副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)
胆管閉塞
糖尿病
家族性
肝不全

単純に数値の高いだけでは治療をする事はあまりありません。

中性脂肪(トリグリセライド:TG)

中性脂肪濃度は、獣医学領域ではあまり重要視されず、食事の影響も受けやすいため補助的な診断で用いることが多いです。食事の影響を受けやすいので、厳密な測定の場合は絶食で測定する事が望ましいです。

TG 高値 低値
食後
甲状腺機能亢進症
副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)
糖尿病
家族性
肝不全

糖質

血糖値(Glu)

血液中に含まれる、ブドウ糖(グルコース)の量を表します。食事やストレスなどの外的な要因を受けやすいので注意が必要です。

Glu 高値 低値
糖尿病
ストレス
副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)
インスリノーマ
アジソン病
肝不全
門脈シャント

糖化アルブミン(GBA)

糖化アルブミンは、アルブミンの当家烏合物、つまり「焦げたアルブミン」を測定する検査になります。
 
血糖値が、外的な要因を受けるのに対して、糖化アルブミンが過去14日の平均値を表すことから糖尿病のインスリンの濃度の決定によく使われます。猫はストレスを受けやすいので、糖化アルブミンはかなり有用です。

電解質、ミネラル類

カルシウム(Ca)

血液中のカルシウムの多くは、アルブミンと結合しているため、低たんぱく血漿の場合は、カルシウム濃度は低くなるため注意が必要です。
 補正カルシウム = 測定カルシウム値 + (3.5 - アルブミン値)
 
補正はあくまでも目安のため、臨床現場では必要に応じて「イオン化カルシウム」を測定します。
 
カルシウム濃度の異常だけで診断できる疾患は少なく、健康診断のスクリーニング目的で測定する事が多いです。

Ca 高値 低値
腫瘍
上皮小体機能亢進症
ビタミンD欠乏症
腎疾患
上皮小体機能低下症

無機リン(P)

無機リンもカルシウムと同様にミネラル類に分類されます。血液中のカルシウムがアルブミンと結合している(有機)のに対して、血液中のリンはイオン化している(無機)ため、測定するときに「無機リン」と呼ぶことが正しいです。
 
ちなみにリンの80%程度は骨や歯に存在し、細胞内では多くのリンが、ATPなどと呼ばれる高エネルギーリン酸塩として存在しています。
無機リンの濃度の異常だけで診断できる疾患は少なく、健康診断のスクリーニング目的で測定する事が多いです。

P 高値 低値
腎疾患
腫瘍
上皮小体機能低下症
腎疾患
上皮小体機能亢進症

ナトリウム(Na)

ナトリウムは、細胞外液の陽イオンの大半を占めます。ナトリウムは食塩から摂取され、細胞の浸透圧に大きな影響を与えます。すなわちナトリウムによって体内の血圧維持や水分量を調整しています。
 
一般的に腎臓の機能が弱ると、水分量の調整、ナトリウム濃度の調整が難しくなり値の異常が見られます。

Na 高値 低値
水喪失
-飲水量低下
-腎性(尿崩症、浸透圧利尿、糖尿病
-腎盂腎炎、高Caによる腎障害)
水過剰
-飲水量増加
-右心不全
-ADH分泌異常
 
Na喪失過剰
-胃性嘔吐、下痢
-アジソン病

カリウム(K)

カリウムは、細胞内の陽イオンの大半を占めます。前述のナトリウムと共に細胞の浸透圧に大きな影響を与えます。
 
カリウムの細胞外液の全体の量は2%程度であり、細胞内の1/30以下です。血液のpHが0.1酸性に傾くだけで細胞内のカリウムが血液に移行するため、カリウム濃度が0.4~0.6上昇するといわれています。よって血液中のカリウム濃度を測定する事でカリウムの絶対的な過不足を評価することは難しいです。
 
健康診断で高カリウムであれば、一般的に腎不全かアジソン病です。採血やアーチファクトを含めてほかの要因の受けやすいので解釈には注意が必要です。

K 高値 低値
アーチファクト
-溶血
-高WBC,高PLT
-脱水他
 
K排泄低下
-無尿、乏尿
-腎障害(髄質)
-アジソン病
アーチファクト
-乳び
-高BUN
-高TP
-低体温
 
Kの喪失
-嘔吐、下痢
-猫のCKD

余談になりますが、太古の時代、海(塩水)から生命が生まれたとされています。地球と生命の歴史の中で、海と隔てた膜が細胞膜です。さらに脊椎動物は、細胞外液のコントロールをはじめ、周りの環境から独立しました。よって細胞外液は、海水の組成に近いものになります。
 
細胞膜には、ナトリウム-カリウムポンプがあり、細胞内から外へナトリウムをくみ出しています。この作用によって細胞の内外で濃度差や電位を作っています。逆に細胞内ではカリウム濃度が高くなります。また細胞膜には、数種類のカリウムポンプがあり、細胞内から細胞外へカリウムを放出させて、電位差の調整を行っています。
 
よって細胞内は高カリウム、低ナトリウム。細胞外液(太古の海)は低カリウム、高ナトリウムになります。

その他

クレアチニンキナーゼ(CK)

クレアチニンキナーゼは、以前はクレアチニン-ホスホキナーゼと呼ばれていたので(CPK)とあらわすこともあります。クレアチニンキナーゼは、筋肉内(特に骨格筋、心筋)のエネルギー代謝に関与する酵素です。よって骨格筋、心筋の疾患で増加する事が多いです。
 
人間の領域では心筋梗塞の診断に利用されるが、獣医学的な領域で、心筋梗塞の診断ではあまり使われていません。ただ、動物病院内で測定する事が出来るので、外傷や筋障害の診断補助に用いることが多いです。

CK 高値 低値
筋疾患
心筋疾患
筋肉注射
運動
代謝疾患
腎疾患
上皮小体機能亢進症

タンパク質などと同様にアイソザイム検査をして上昇の原因を探ることも可能です。
 

CKアイソザイム
BB 急性脳損傷、悪性腫瘍
MB 心筋症
MM 筋障害、多発性筋炎