当日の心構え

新しい仔犬を迎える日は、人間を含めて家族を幸せにする大切な一歩となります。ただし初めての環境で戸惑うのは仔犬の方です。お迎えした日は準備してあるケージハウスにて静かに落ち着かせ安静にさせストレスを与えないようにしましょう。   また環境の変化で数日で体調を崩す仔犬も多くみ<られます。食欲がない、咳をしている、下痢をしているなどの症状が見られた場合はすぐに獣医師にご相談ください。  

仔犬の食事の量の調整

食事の量の調整

食事のポイント

  • 1回で食べ切れる量を与える
  • 腹八分目(8割程度)の量にしてしつけに応用する
  • 成長のステージにあわせて食事を変える
ドックフードの量は袋の裏面に記載がありますが、あくまでも目安だと考えてください。目安としては食事を残さずにペロっと食べてしまう量が良いと思います。しつこくお皿をなめているようであれば足りない恐れがあります。   生後間もない仔犬の場合、年齢や犬種、運動量によっては、危険な「低血糖」を起こす恐れがあるのでかならず獣医師に適切な量を確認してください。

仔犬は体重あたりの必要な餌の量は成犬の2倍以上

仔犬は消化能力が未発達なので、頻回給仕が必要 2か月齢 ふやかして1日5回程度 3~4か月齢 徐々にふやかしを止めて1日4回程度 5~6か月齢 硬いままで1日3回程度

避妊去勢後は、専用フードに切り替えます。

仔犬をケージに慣らす方法

子犬をケージに慣らすには?
家内で放し飼いにする予定でも、はじめはサークルで飼う事に鳴らしたほうが良いと考えます。その理由は、以下の通りです。

ケージで飼うことが良い理由

1. トイレトレーニングを容易にする 2. テンションコントロールのしつけをする 3. 有害刺激を減らし問題行動の発生を抑制する 4. 事故防止 ~特に誤飲

①部屋の中で自由に放していると好きなところで排泄をしてしまうことが多くみられます。まずはケージやサークル内でトイレを失敗しないようにトレーニングしたほうが良いです。

②興奮が止まらないときは、ケージに戻してクールダウンすることが良いと考えます。

③チャイムや通行人に反応して吠えるなど有害刺激を減らすためにはケージで飼うことが必要です。

④特に仔犬の場合は誤飲に気を付けましょう。

仔犬のしつけ方法

子犬のしつけについて
仔犬のしつけは早いに越したことはありません。おおよそ生後5か月齢までは早くいろいろな事を学ぶことができます。

待て

「待て」はしつけの基本中の基本、手のひらにフードを一粒一粒のせて、待てを教えてください。1分待つことができれば初級。5分待つことができれば中級。フードを目の前にして仔犬の視線からいなくなっても「待て」ができれば上級です。   実はこの「待て」はテンションコントロールの面でも非常に重要なしつけなんです。慌てずにすこしづつ「待て」ができるようにトレーニングしてください。

フセ

フセは、しつけを強化したり、散歩のときにも応用が可能なコマンドです。ぜひ身に着けてください。   はじめは首輪をつけた状態で、掛け声をかけながら手で首輪をゆっくりと地面につけるようにして教えてあげてください。よくできたときはご褒美を忘れずに与えてください。

その他コマンド

「お手」、「お座り」など基本のコマンドも教えてください。成犬になれば小学校低学年ほどの知能は得られます。   犬は文章は理解することはできませんが、単語は理解することはできます。いろいろな単語を教えてください。

仔犬の甘噛み対策

子犬のときから甘噛み対策を!

甘噛み対策のポイント

口の前にむやみに手をもっていかない

噛むことが悪いことだと認識させる

怒るだけではなく、褒めることも必要

仔犬は生まれてから兄弟同士でかみ合って、優越をつける習性があります。人間社会の一員になってもこの習性は消えることなく、人間に対しても噛んで優越を付ける「チャレンジ」をする事になります。   まず一番大事なことは、当たり前ですがむやみに仔犬の口の前に、自分の手や指をもっていかない事です。病院でも多くの飼い主さまが、知らず知らず仔犬の口の前に手を出して、仔犬にあえて噛ませる風景を見ます。これでは逆効果です。絶対人の手は噛んではいけないものと教えるべきです。   2番目に、噛まれたらしっかりと叱ることです。怒られて止めるようであれば良いのですが、大抵の場合、怒られてると興奮してさらに噛んで来ることがあります。この場合、仔犬はダメなことをしているといった認識をしていないのです。よってシッカリと仔犬の目を見て怒ることが大切です。仔犬の顎のしたをもってしっかりと怒る事が出来れば良いでしょう。   最後に人間に怒られてばかりだと、仔犬にとって人間が怖い存在になってしまいます。上のしつけで書いた、待て、フセ、おすわりなどの基本的なコマンドを与え、ご褒美も同時にあげることも大切です。しつけの基本は、「飴とムチ」です。怒ってばかりだと犬もへこんでしまいます。

まとめ

犬は初めの1年で、人間の12~15才まで成長するといわれています。特に犬のしつけは、生後半年までが大切だといわれます。その子によって性格はまちまちです。どんなしつけ方がいいのかわからないなど不安があるときは、ぜひ、あいペットクリニック稲毛獣医科までお問い合わせください。