フィラリア(犬糸条虫症)は、蚊によって媒介され、心臓・肺の血管内にそうめんのような細い線虫が寄生し、心臓のはたらきを弱める病気です。進行すると乾いた咳、呼吸困難、運動を嫌がる、食欲がなくなる、痩せる、腹部が膨れあがる(腹水)、血尿を起こすなどの症状が出ます。寄生してしまうと大変危険な病気なので、予防してあげることが一番です。   予防薬には月に1回飲ませるもの(錠剤、チュアブル)や、ノミの防除が一緒になったスポットタイプのものなどさまざまです。フィラリアは、きちんと決められた時期に予防を行えば100%防げる病気です。   室内飼育であれば大丈夫という方がいらっしゃいますが、外を散歩させていれば感染する可能性はあります。防ぐ方法はフィラリアが体内に入ってきた際に、入ってきてから1ヶ月以内に専用の薬で殺す方法しかありません。また、成虫になってから殺すと、血管に詰まってしまうことがあるため、薬を飲み始める前に、虫が血液内にいないことを確認する必要があります。   予防時期の目安は、蚊が出始めて1ヶ月後の5月頃から蚊がいなくなって1ヶ月後の12月上旬までです。    

フィラリア予防薬価格表

価格表(税抜き) 商品
錠剤タイプ   ~安さ重視~ (毎月の投薬が必要です) 商品説明はこちら   ¥500 (~3.5kg)¥600 (~7.5kg)¥700 (~15kg)¥800 (~30kg)¥900 (~60kg)
チュアブルタイプ   ~定番~ (毎月の投薬が必要です) 商品説明はこちら   ¥700 (~5.6kg)¥800 (~11.3kg)¥900 (~22.6kg)¥1,000 (~45.3kg)
注射タイプ   ~通年予防~ (12か月ごとの注射が必要です) 商品説明はこちら   ¥7,000 (約5kg)¥8,000 (約10kg)¥9,000 (約15kg)体重は1キロごとに変わります
チュアブル(オールインワン)タイプ   ~新定番~ (毎月の投薬が必要です) ネクスガードスペクトラ 商品説明はこちら   ¥1,900 (~3.6kg)¥2,100 (~7.5kg)¥2,300 (~15kg)
スポットタイプ   ~投与が簡単~ (毎月の投薬が必要です) ¥1,300 (~2.5kg)¥1,500 (~5.0kg)¥1,700 (~10.0kg)¥1,900 (~20.0kg)¥2,100 (~40.0kg)
血液成虫抗原検査 ¥2,000

よくあるご質問

フィラリアのお薬だけもらえますか?
当院の方針として、毎年フィラリアの予防薬を飲ませる前(4月頃)に必ずフィラリアにかかっていないかどうか血液検査を実施します。 よく飼い主さんから、「昨年きちっと薬を飲んだから、検査は大丈夫」と言われますが、万が一、飲まし損ねがありフィラリア感染している状態で飲むと、副作用により最悪の場合、死亡した例も報告されています。   尚、フィラリア予防薬は、「制限事項」が定められており、診察や検査なしで処方すると薬事法違反として処罰の対象になります。 ただフィラリアの検査だけでの血を取るのはかわいそうとのご要望にお応えして、血液検査を含めた全身の健康チェックも行っています。
飲ませたのに吐いちゃった!もう一回飲ませた方がいいの?
後日、吐き気が落ち着いてる時にもう一回飲ませましょう。   吐いたものに薬が混ざっていれば当然予防にはなりませんし、吐いた物に薬が混ざっていなくても予防の確実性を考えれば、もう一回飲ませるべきです。フィラリア予防のお薬は製薬会社からのデータでは3日連続で10倍量飲ませても安全であることが実証されています。
なぜ蚊がいなくなった11月~12月にも飲ませなくてはダメなの?
フィラリアのお薬は飲ませてから1ヶ月間ずっと効いているわけではありません。   実はワンちゃんは蚊に刺される度にフィラリアに感染している可能性があるのです。 ワンちゃんの体に侵入したフィラリアの子虫達が成長してワンちゃんの心臓に到達する前に、月に1回の予防薬で1ヶ月分まとめて駆虫することで心臓への感染を防いでいるのです。ですので蚊がいなくなって1ヶ月後の投薬が必要なのです。   同様の理由から4月上旬に蚊を見かけても、予防薬投与は4月末~5月の開始で大丈夫なのです。
なぜ病院によって処方価格が異なるの?
動物病院での医療行為は自由診療であり、処方価格は病院独自に決める事が可能です。近年、フィラリア予防薬は新商品やジェネリック商品などが販売されており、病院の平均仕入れ価格も下落傾向にあります。   その中であいペットクリニック稲毛獣医科では予防し易い環境作りのため、安心価格にてご提供しております。   また、あいペットクリニック八千代獣医科では大型犬が多く来院する事から、ジェネリック商品を主体とした商品をラインアップしております。   すべて国内で正規流通している商品なので安心して投薬をする事が出来ます。