原因

前十字靱帯とは膝の関節を構成する靱帯のひとつです。この靱帯が損傷を受けると痛みと共に膝の安定性が無くなるため、完全に足を挙げたまま歩いたり、時折つま先のみ着地する程度の歩行を示します。
 
原因としては年齢による靱帯の脆弱化、肥満による関節への影響が基礎要因になるが、若い犬でも猛ダッシュして急に方向転換するなどの膝への強いストレスで靱帯損傷するケースもあります。

症状

前十字靱帯とは膝の関節を構成する靱帯のひとつです。この靱帯が損傷を受けると痛みと共に膝の安定性が無くなるため、完全に足を挙げたまま歩いたり、時折つま先のみ着地する程度の歩行を示します。

治療

治療として体重が10kg以上の犬は手術が必要です。10kg以下の犬は体重・運動制限で2ヶ月ほどで軟部組織が膝を安定化してくれることもありますが、膝の軟骨が損傷している場合は痛みが続くため10kg以下でも手術が適応になります。
 
手術方法は損傷した軟骨を除去して膝を安定化するために太ももの骨とすねの骨に人工の靱帯を通して固定します。

予防

肥満は膝にかかる負担を増加させるので、体重を適正に保つ事が必要です。日常からジャンプ、急回転や無理な運動をさせないように気をつけるべきです。フローリングなど滑りやすい場所では、絨毯を敷くなり、肉球の間の毛を短くするなりのケアが必要です。

関連疾患

骨折膝蓋骨脱臼