原因

骨は本来は、固く弾力のある構造をしており、ある程度の外力には耐えられることができます。しかしその外力が限界を超えた場合、骨の連続性が途絶えます。これを骨折と呼びます。主に①外傷による骨折と②病的な骨折に大別されます。
 
①外傷による骨折は、交通事故や落下などによって生じます。②病的な骨折は、腫瘍、関節リウマチ、骨粗鬆(そしょう)などによって骨の強度が低下する事によって生じます。

症状

骨折が起こった場合、痛みが乗じたり、正常な歩行が出来ない、罹患した肢を地面に付かなくなるなどといった跛行が生じたりします。局所では腫れ、圧痛、発赤、内出血が認められたりする事があります。

治療

まずは正しい診断が重要です。触診やレントゲン検査は必ず行い事が必要です。交通事故などの場合は、内臓も損傷を受けている可能性があるので、救急治療が必要な場合もあります。
 
治療は、年齢、体重、骨折部位とその程度、神経を含めた周辺部位の損傷程度から判断します。主な治療法を下に述べます。
 
外固定髄内ピンやワイヤープレートやスクリュー創外固定

予防

日常からジャンプや無理な運動をさせないように気をつけるべきです。

関連疾患

リウマチ

好発犬種

チワワ、トイ・プードル、ポメラニアンなど小型犬全般