方法と原理
あいペットクリニックでは、飼い主様の大切なペットを少しでも、疾病や手術からの痛みを軽減するために、最先端技術である、高出力半導体レーザー機器を導入しております。
手術に積極的に使用しており、安全かつ痛みの少ない手術を可能にしています。とくに高齢動物やハムスター等のエキゾチックアニマルへの手術の負担を最小限にしてくれます。
①手術時間が短くなります。
切開しながら小さな血管も閉じるので、手術中の出血が少なくなり、手術が簡単になります。その結果麻酔時間が短くなり、ペットの負担も軽減できます。
②手術後の腫れ、痛みが少なくなります。
従来のメスを使った外科手術と比べ組織侵襲が1/100程度です。
術後の痛みがメス等による手術の1/10に減少するとの報告もあります。手術後によくみられる腫れがほとんどありません。
③手術後の感染の危険性が少なくなります。
レーザーによって切開するだけではなく、大切なペットに感染を起こす細菌を殺すこともできます。
④心臓、腎臓への負担が軽減されます
従来の電気メスを使った手術と比べて、電気的刺激が生じないため、心臓、腎臓への負担が軽減されます。
⑤麻酔のリスクを回避
治療による痛みが少ないため無麻酔、あるいは局所麻酔のみで処置する機会が増えます。
歯周病への応用歯肉炎、口内炎の治療に応用できます。特に高齢のネコちゃんに良く発生します。
歯周病は、日常のデンタルケアで予防出来ますが、怠っていると口臭が増し、歯肉にダメージが加わります。さらに進行すると口の痛みでご飯が食べられなくなったり、鼻にまで感染が及んだりと健康に害を生じます。
全身麻酔下あるいは鎮静下での歯石除去(スケーリング)と併用することで、歯肉の殺菌および治癒の促進を図る事が可能です。
レーザー治療
椎間板ヘルニアや関節炎、前・後肢麻痺などの慢性疼痛性疾患に対して、レーザー光線を患部に直接照射して
消炎・鎮痛生体活性物質の産生血管の新生促進骨新生促進コラーゲンの新生促進神経の再生促進創傷治癒
などの効果により異常を改善します。切開することなく軽度の椎間板ヘルニアの治療が行えます。患部の深層をピンポイントで温められるため、長時間(約36~48時間)にわたって効果が続きます。1回の施療時間は15分程度です。
体表の腫瘍除去
以前は皮膚の腫瘍(いわゆるイボ)を摘出する際にも麻酔が必要でしたが、レーザーによる治療では表面に局所麻酔をするだけで摘出が可能となりました。