原因

他の腫瘍と同様に発生のメカニズムは解っていません。肥満細胞とは炎症反応を仲介する大切な細胞で、健康な動物にも存在します。この肥満細胞腫が腫瘍化(癌化)するのが肥満細胞腫です。

症状

肥満細胞が癌化した腫瘍で、多くの場合、体の表面にしこりを作ります。

様々な挙動を示します。数ヶ月前から変わらずに存在したかと思えば、数日で急速に大きくなったり。ブヨブヨのしこりもあればカチカチのしこりもあります。

 

治療

悪性度が低ければ手術で完治が狙えますが、しこりの見た目以上に広く浸潤しているため広範囲に切除することが必要になります。悪性度が高い場合は外科手術や抗癌剤・放射線療法を様々に併用して治療します。

病理検査でグレード分類をして、悪性度を調べる事が大切です。当院では、術後にC-KIT遺伝子検査を行い、抗がん剤であるイマチニブの感受性を調べることが多いです。

一方、猫の場合は、犬と異なりグレード分類をすることは一般的ありません。

予防

特に予防法はありません。早期発見早期治療が大切です。

関連疾患

特になし

好発犬種

中高年齢 レトリーバー系・パグなど