原因
神経筋接合部での神経伝達物質であるアセチルコリンの伝達障害により、筋の脱力が起こる病気です。一般的には自己免疫疾患や腫瘍性疾患である場合が多く見られます。
症状
筋力の低下から四肢不全麻痺、虚脱
運動障害が認められた後、しばらく休息すると一時的に回復し、また脱力を繰り返えします。
食道の筋肉に起きた場合、嘔吐や突出(巨大食道症)が見られます。
血液検査アセチルコリンレセプター抗体を調べる事で診断します。
治療
一般的に抗コリンエステラーゼによる治療が広く用いられています。また免疫抑制剤を併用する場合も多いです。
予防
効果的な予防方法はありません。早期発見と早期の治療開始が重要です。
関連疾患
巨大食道症
好発犬種
すべての犬種で見られるが、先天性の場合、ジャックラッセルに報告が多い。
猫ではアビシニアン、ソマリなどで発生が多い。