アポキルを1年以上服用している犬オーナーに警鐘

2023.08.22

 

アポキルを1年以上服用している犬オーナーに警鐘

アポキルの長期投与は危険です。ただちに犬インターフェロンによる治療を検討しましょう。

 

アトピー性皮膚炎の治療として、アポキルは夢のような薬です。痒みがピタッと止まり、痒がって辛そうにしていた、愛犬がぐっすりと眠れるようになる姿を見た時にホッとすると、思います。だんだんとアポキルを減らして、無くしてもOKで、はい無事治療終了!めでたしめでたし、ならばこの記事を読む必要はありません。

 

しかしその一方、アポキルを減らすと痒みがぶり返す。いつまで経っても止めることが出来ない、アポキルは薬価が高い、何か他の方法がないか?などの悩みを抱えて本院に来院する方は後を絶ちません。

 

なぜでしょうか??

 

理由1 アポキルは、アトピー性皮膚炎等に対する一時的なかゆみ止めであって、治療薬では無い事

当たり前ですが、アトピー性皮膚炎であれば、そのアトピー性皮膚炎に対する根本的な治療をしなければなりません。飼い主様の中では、これを飲ませ続ければ治ると言われたと言う方も多いです。

 

理由2 アポキルは免疫抑制剤に相当するため、長期投与の場合、皮膚感染症や外耳炎を悪化させる可能性が高くなる。

膿皮症や真菌症を併発する飼い主様も多いです。

 

理由3 薬に頼った治療をしすぎている。

本来投薬は最小限にすべきです。我々も目指す事は、食事療法とシャンプー療法のみでコントロールする事です。

 

我々あいペットクリニック稲毛獣医科では、犬インターフェロンを中心とした治療をしていましたが、残念な事に、インターフェロンは年内で販売中止が決まっています。

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アトピー性皮膚炎