原因

内因性および外因性の原因によって、皮膚のバリア機能が低下することで、細菌類などの異常増殖を招く感染性の皮膚の病気です。皮膚のバリヤ機能低下は、不適切なブラッシング、シャンプー、又は食事や外傷、環境条件の変化によってもおこります。
 
細菌類は、多くの場合ブドウ球菌などの常在菌が増殖して起こる皮膚病です。その多くは、皮膚の浅い部分に起こる表在性膿皮症で、自然治癒する場合が多くみられます。ただしこの膿皮症が慢性化した場合、皮膚の真皮などの深い部分に起こり(深在性膿皮症と呼ぶ)、進行すると炎症の度合いがひどく、治り憎くなります。

症状

多くの場合痒みを伴います。
 
背中には、赤い湿疹や痂疲(かさぶた)が出来ることが多く、腹部にはフケ、痂疲、赤みが見られることが多いです。

治療

抗菌剤など内科療法とシャンプーによる外用療法を併用することで、治癒を高めることが可能です。
 
一般的に膿皮症を起こす菌は、「ブドウ球菌」が多いため、「ブドウ球菌」に効果のある抗生剤を第一に選択する(「第一選択薬」と言います)ですが、この第一選択薬で効果が見られない場合は、感受性検査を行って菌の同定を行ったり、抗生剤の別のものに変えることがあります。

予防

過剰に皮脂を取らないことが大切です。
 
適切なブラシを用いて、ブラッシングをすることも効果的です。

関連疾患

アトピー性皮膚炎

好発犬種

犬全般

よくあるご質問

膿皮症の治療を続けていますが、よくなりません。
膿皮症の再発を繰り返す場合は、ほかの病気を併発している可能性があります。アトピー性皮膚炎が可能性として高いです。
 
またシャンプーのし過ぎ、ドライヤー熱、シャンプー剤の見直しもする必要があります。
 
他の獣医師に「毎日洗ってください」と言われ、洗っている飼い主さまも来院されたことがありましたが、この場合はシャンプーのし過ぎでした。