下痢や嘔吐などは、消化管だけの問題ではなく、感染症が原因の場合やあるいは肝臓や腎臓に原因がある場合もあります。
 
また熱っぽい・食欲がない・なんとなく元気がないなどの症状は、消化管や内臓から血液に至るまで全身から原因を追究する必要があります。
 
このページは、一般内科診療科での病気の主な症状、予防・対処法について解説します。

内科の病気でよく見られる症状

うんちが緩い(軟便/下痢)

犬の軟便や下痢の場合、70%が生活環境の変化に起因するものと言われています。一人で留守が長かった、ペットホテルに預けた、知らない場所に旅行したなどの精神的なストレス、変わったおやつを食べた、道端に落ちているものを食べたなどです。残りの30%の原因は、アレルギーや腫瘍、ウイルス感染、寄生虫感染、細菌感染などがあります。
 
犬の下痢は、獣医学的には大腸性の下痢と小腸性の下痢に分類できます。小腸性下痢は、治療に時間がかかることが多くみられます。

うんちに血が混じる(血便)

仔犬の血便の場合、パルボウイルス感染症が緊急かつ治療が必要な場合がありますので注意が必要です。
 
成犬の血便は、上記の軟便や下痢から悪化した場合が多くみられます。
 
高齢の犬の血便の原因は、腫瘍の可能性もありますので診断に細心の注意が必要です。
 
猫の血便は便秘によるものが多くみられます。

何度も吐く(嘔吐)

仔犬の嘔吐の場合、パルボウイルス感染症が緊急かつ治療が必要な場合がありますので注意が必要です。
 
成犬の嘔吐は、病気によるものか、食欲がありすぎて嘔吐するのかを見極める必要があります。

病気の嘔吐

嘔吐してぐったりする

何度も嘔吐をして食欲が低下する

嘔吐物に血が混じる

→ 病気の可能性があるため検査が必要です。

病気の嘔吐ではない場合

食事前に嘔吐するが、食欲があって食後は嘔吐しない

→ 空腹による嘔吐が考えられます。

高齢の犬の嘔吐の原因は、腫瘍の可能性もありますので診断に細心の注意が必要です。
 
猫の嘔吐は、食道や胃の病気の場合もありますが、腎不全や肝炎、膵炎に併発する場合もあるので注意が必要です。

内科の病気の検査

あいペットクリニック稲毛獣医科では、聴診、触診はもちろん、レントゲン検査、超音波検査、場合によっては血液検査、アレルギー検査を用いて迅速に診断治療いたします。

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